EarFun Free Proの特徴
オーディオブランドとしてのプライド

「EarFun Free Pro」を入手しましたので、レビューしていきましょう~!
ポイント
- 軽量&コンパクト
- こだわり音質のパワフルサウンド
- 動画をよく見る人に最適な低遅延モード!
- 価格を凌駕するビルドクオリティの秘密を解明!?
「EarFunテクノロジー株式会社」について調べてみました。
2018年に、経験豊富な工業デザイナー・音響エンジニア・音楽愛好者のチームによって設立されました。EarFunは、デザインから製造まで自社で行う、精力的に活動する新興オーディオブランドです。「iFデザインアワード 2020」、「CES 2020 イノベーションアワード」を受賞しています。
「18か月の製品保証」があるので、ありがちな不具合品は保証してくれます。
EarFunさんの製品をレビューするのはこれで3つ目ですが、どれもクオリティが高いです。音質を優先しつつ、同価格帯の製品+αの機能を付けているのが特徴です。
EarFun Free Proの外観と付属品
値段からは想像もつかないビルドクオリティ

パッケージはシンプルにまとめてあります。

パッケージの蓋を開けてみると、ドーン!ちょっと高そうに見えますね。

ケースの初見の感想は、「ビルドクオリティ高いな!?」でした。確認してみると、トヨバンク株式会社という日本の企業が製造しているようです。歪みやグラつきもなく、確かな技術で作られていて感心しました。
ケースのコンパクトさが伝わりますかね?ポケットでも運用できる大きさ、軽さです。

本体もコンパクトです。デザインも尖っていなくて使いやすいです。
本体もコンパクトで耳からはみ出ません。

付属品は、こんな感じです。
充電ケーブルはUSB Type-A to Type-Cです。イヤーチップは、XS / S / M / Lの4種類。イヤーフックは、S / M / Lの3種類です。1つはフックがない形状です。

重量は本体とケースで、41.3g。かなり軽量な部類に入ります。本当に邪魔にならない軽さです。
片耳が4.5gで、左右9.0gです。耳に負担が掛かるような事はありません。
EarFun Free Proの性能
必要十分かつプラス要素も
防水性
防水性は、IPX5です。「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」と定義されています。コップの水が掛かっても平気なレベルですね。生活する上では、この程度あれば安心できます。
連続再生時間
ANC ON:本体のみ6時間、ケース込み27時間
ANC OFF:本体のみ7時間、ケース込み32時間
コーデック
SBC、AACです。
「EarFun Free Pro」には、低遅延モードが搭載されています。
左イヤホンを2秒タッチして切替て使用します。訪れを確認できる動画で、体感0.2~0.3秒程度の遅延を感じます。人間の感覚だと0.4秒以下の遅延は気にならない領域だそうです。実際に試してみるとYouTubeでは、口と音のズレは感じませんでした。
遅延についての補足
aptXは70ms(0.07秒)、AACは120ms(0.12秒) 、SBCは220ms(0.22秒)
ノイズキャンセル
アクティブノイズキャンセリングを搭載しています。
実際に試したものと「効果音ラボ」さんから音源をお借りして検証します。ノイズとして除去されて欲しい音をピックアップしました。
計測は室内、平常時の騒音レベルは平均37.3dBです。PCの音量は30としています。
ノイズキャンセリングとオフを切り替えて確認します。
- 実際の電車
- 電車内での効果は低めです。電車内は金属音、アナウンスなど、中~高音域の音が多いでガヤガヤした感じが残ります。
- 新幹線走行中 中から録音:平均45.7dB
- 少し高めの「キーン」という音は消えませんが、「シュゴー」という風切り音が弱まります。新幹線は高音が少ないので、効果を感じます。
- キーボードの早打ち1 デスクトップPC:平均46.7dB
- ほんの少しだけ音が小さくなります。高めの音なので、どのANC対応機種でも消えにくい音です。
- 実際の道路
- 片側4車線の大通りで試しましたが、反対車線の音は聞こえず、近い音だけが聞こえるようになりました。十分に音楽に集中できる環境を作ってくれています。
- 実際の店舗が並ぶビル1階
- カフェの屋内テラス席を利用しました。館内の空調音が響いていましたが、自分の周りにベールを掛けたような感じになりました。話し声は入りますが、ゆっくりとコーヒーを飲みながら音楽を楽しむ事ができました。
- 実際の換気扇
- 「ヒュー」という風切り音はあまり消えませんが、「ゴー」というかなり低い音は、少し抑えられます。
ノイキャンの傾向は、低音に幕が掛かったように騒音を和らげます。公称28dBという事ですが、低音を除去します。高音には効果が薄いです。
マイクが高音を良く拾うので、高音の甲高さは残ってしまいます。冷蔵庫や空調が響く空間では効果がありますが、高音が多い環境では、期待するほどノイズキャンセル効果は感じられないと思います。
外音取り込み
アンビエントモードが搭載されています。
- 会話
- 相手の声は、十分綺麗に聴こえます。話し声の音域は良く拾います。
- 自分の声には特に影響がなく、イヤホンの遮音性によって籠って聴こえます
- 環境音
- 車や自転車の音も問題なく聞こえますし、安全面も問題ありません。
- 高音に関しては着けていない時よりも聞こえます。
ワイヤレス充電
qi規格に対応しています。
給電(モバイルバッテリー)
搭載していません。
EarFun Free Proの装着感
軽量な本体をフックで支えたら落ちる訳がない!
女性横から 女性斜め前から 男性横から 男性斜め前から

フックのお陰でがっちり固定されます。耳の小さい人にも対応しています!

本体が小さいのでフックをLで着用。フックがあるのでズレないです。
ステムは高さ3mm(窪み:出っ張り=1.6mm:1.4mm)。直径mmです。
珍しい楕円形の形状です。Boseのように低音の抜けを意識しているのでしょう。実際は、低音の抜けが良く気持ち良いです。
イヤーチップも楕円ですが交換は可能です。「SONYのハイブリッドイヤーピースMサイズ」を試しました。ケースにも収まり、充電も可能です。
EarFun Free Proの音質
パワフルな特濃サウンド
Pixel3aとAACの組み合わせで検証を行いました。
この音質テスト用の音源で聞き比べています。音源は、どなたでも同じように検証できるように、YouTubeの動画としています。
付属の標準イヤーピースで検証します。
- 男性の声:明瞭な音質で聴き取りやすいです。
- 動物の鳴き声:鶏が目の前で鳴いているような臨場感と艶を感じます。
- 太鼓の音:非常に迫力を感じます。解像度が高いと言えます。
- チェロの音:音に厚みがあり、響きを感じられます。
- ベル:若干キンキンする感じはありますが、艶っぽさのある音になっています。
- ピアノ:煌びやかな響きのある音色で、心地よさを感じます。
- 民族音楽:太鼓の細かな振動を感じられる解像感です。
- オーケストラ:どの楽器も生きています。幅の広さのある音です
付属のイヤーピースは薄いので、抜けは良いですが遮音性はあまり高くないです。好みでイヤーピースを付け替えると、音質の向上を感じるかもしれません。私のオススメはハイブリッドイヤーピースです。
低音と高音にポイントが置かれていて、シャカシャカしていると感じる人もいると思います。解像感は高いので、イヤーチップや再生ソフトのイコライザーで調整すると、好みの音で聴けると思います。
EarFun Free Proの操作性
絶妙な感度のタッチセンサー
タッチセンサー式です。
感度は良好で、誤反応や押し間違いは少ないと思います。中指を当てて人差し指で押すと誤タップを減らせます。
再生/停止 | L/Rを2回タッチ |
次の曲 | Rを3回タッチ |
前の曲 | – |
音量を上げる | Rを1回タッチ |
音量を下げる | Lを1回タッチ |
電話応答/切る | L/Rを1回タッチ |
着信を拒否する | L/Rを2秒タッチ |
電源をONにする | ケースを開ける |
電源をOFFする | ケースを閉じる |
ボイスアシスタント | Rを2秒タッチ |
ノイズキャンセル切替 | Lを3回タッチ |
外音取り込み切替 | Lを3回タッチ |
低遅延モード | Lを2秒タッチ |
EarFun Free Proの評価
ビルドクオリティの高さに感服
音質(高音) | |
音質(中音) | |
音質(低音) | |
連続再生時間(単体) | |
操作性 | |
コストパフォーマンス | |
総合評価 |
音質は、非常に解像度が高くて、輪郭がはっきりしています。よほどのマニアでない限り、満足できる音質と言い切れます!
連続再生時間もANCをONで6時間。通勤、通学など通常の利用範囲では、困ることはないでしょう。
操作性はタッチセンターの感度が良好なので、特に不満を持つことはありません。音量操作が1タップなので、便利に思う人も多いのでは?ANCの切り替えが、3タップなので頻繁に切り替える場合は、面倒かもしれません。
コストパフォーマンスは抜群だと思います。音質の良さに加えて、この価格帯では少ないワイヤレス充電と低遅延モードが、コスパの良さを上げています。
ANCは期待したほどではないものの、音質の良さと低遅延モードが素晴らしく推せます!この価格帯では、この機種だけでしょう。
EarFun Free Proのまとめ
力強い音質に心を惹かれる
「EarFun Free Pro」は、いかがだったでしょうか~?
ノイキャンの強さは、AirPods ProやWF-1000XM3には遠く及びませんので、ノイキャンの強さを求めて買う機種ではありません。騒音を和らげてくれるイメージです。外音取り込みは、高音が強いですが、割と自然な音が聞こえます。
音質は、どの音域も力強く出ています。反面、メリハリが無いと感じる場合もあります。イヤーチップやイコライザーで調整すると、ベースにある解像感が高い音質を堪能できます。
使い勝手が優秀で、軽量&コンパクトで取り回しが良いです。機能面でも低遅延モードが優秀で、動画をよく見る人に向いています。音にシビアなゲームには適しません。

この価格帯のANCイヤホンの中では、超優秀です!
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